子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

疲労骨折の症状と治療および予防法

疲労骨折の症状と治療および予防法

大腿部は疲労骨折を起こしやすい部位です。疲労骨折はランニングをする人に多いのですが、ランナーの疲労骨折としては。下腿(脛骨、腓骨)、足(中足骨、舟状骨)に次ぐ発生件数が見られます。

発生部位は、大腿骨の脛部、骨幹部、穎上部の3ヵ所に大別されます。疲労骨折がどこに起こるかによって、治癒まで
の期間や危険度に違いがあります。

疲労骨折の原因:着地衝撃や骨のたわみが原因

多くはランニング時の着地衝撃や、蹴り出す際の大腿骨のたわみや筋収縮によるカによって起こると考えられています。

脛部は股関節に含まれる部分ですが、体重がかかることによって、内反方向に負荷を受けます。また、骨幹部の内側にはさまざまな長さの内転筋群が付着し、顆上部には腓腹筋も付着しています。これらの筋肉が収縮するときには、大腿骨に負荷がかかり、そのカも疲労骨折の原因となっています。

疲労骨折の症状:場所がはつきりしない痛み

鼠径部や大腿部に、場所がはっきりしない漠然とした痛みを感じることが多いようです。そのため、大腿骨の疲労骨折と診断がつくのが遅くなる傾向があります。

ランニング中の着地で力が入らないなど、特異性のない症状が現れることも初期にはしばしばあります。

疲労骨折の診断:画像検査が欠かせない

自覚症状だけで診断することはできません、レントゲン撮影やMRIなどの画像検査を活用します。

特にMRIは、レントゲン搬影で明らかになる前の段階で、異常を発見することができます。

そのため、危険性が高い脛部の疲労骨折を発見するのに有用です。骨がどの程度修復しているかは、レントゲン撮影で確かめることができます。

疲労骨折の治療法:トレーニングを制限し安静に

治療の基本は安静とトレーニング制限です。特に大腿骨脛部の疲労骨折は、完全骨折になったときの危険度が高いので、患部に大きな負荷がかからないように厳重な管理を必要とします。

場合によっては、体重をかけないようにするため、松葉杖の使用をすすめられることもあります。完全骨折が起こり、骨のずれが生じている場合には、手術こよる治療が必要になります。

骨幹部の疲労骨折や、顆上部の疲労骨折であれば、多くは1~2ヵ月で治癒します。ところが、脛部の疲労骨折は、場合によっては治癒までに6ヵ月近くを要することがあります。

疲労骨折の予防方法:疲労骨折の骨密度を高めておく

どのような人に起こりやすいかについては、まだはっきりとわかっていないことが大部分です。ただし、骨密度が低いことは、疲労骨折の危険性を高める1つの原因と考えられています。骨密度の検査を行って、検査値の低い選手は、カルシウムやたんぱく質の摂取、トレ一二ング量の調整などに気をつけるようにします。



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