子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

内側側副靭帯損傷の症状と治療および予防法

内側側副靭帯損傷の症状と治療および予防法

膝関節の障害では、球技を中心に靭帯損傷が発生しやすく、特に重要視されています。中でも発生件数が多いのは、膝関節の内側を支持している内側側副靭帯の損傷です。

この靭帯は膝閔節の内側の皮下にあり、閔節包と接しているので、痛みや腫れを直接観察しやすいという特徴があります。内側側副靭帯損傷には、合併損傷として、半月板扱傷や十字靭帯損傷など、関節内部の損傷が起こることもあります。これらが起きていないかをチェックしておくことも大切です。

内側側副靭帯損傷の原因:膝が内側に曲がることが原因

内側側副靭帯が強く引っ張られることで発生します。そのような状況は、膝が外側から内側に曲げられる(外反する)ことでおこります ラグピーなどでタックルを受けた場合が、内側側副靭帯を痛めやすい代表的な状況です。

他の選手との接触がなくても、方向転換や着地の際に膝が外反することがあります。このような場合には、内側側副靭帯だけでなく、前十字靭帯を損傷する危険性も高くなります。

内側側副靭帯損傷の症状:膝の内側の痛みと腫れ

膝関節の内側に痛みと腫れが現れます。また、膝関節が外反する方向にカが加わると、不安感や不安定感を感じます。靭帯に沿って内出血が見られることもあります。

内側側副靭帯損傷の診断:不安定性は1~3度で判定

内側側副靭帯の部位に一致した痛みや圧痛があり、膝を外反させたときに痛みや不安定感があることから、ほぼ診断することができます。

不安定性の程度は、膝に外反ストレスを加えたときの不安定性(ぐらつきの程度)を調べ、次のように判定します。

 1度……痛みだけで不安定性はない。
 2度……軽度の不安定性が見られる。
 3度……強い不安定性がある。

さらに、MRIによって、靭帯が受けている損傷の程度や深さ、合併損傷の有無などを調べることもあります。

内側側副靭帯損傷の治療法:包帯やサポーターで圧迫し保護

1度、2度の損傷であれば、多くの場合、患部を包帯やサポーターによって保護することで治ります。

3度の損傷でも、靭帯の損傷部分をバッドで押さえ、幅広く包帯やサポーターで圧迫します。これにより、2ヵ月程度でスポーツに復帰することができます。

内側側副靭帯損傷の予防法:競技によってはブレースを使用

膝関節に対する外反ストレスは、タックルなどの競技動作に伴って発生するため、完全に予防するのは難しいと考えられます。ただし、競技によっては、金属の支柱が備わったプレースを使用することにより、予防効果が期待できるという意見もあります。このブレースには、合併しやすい前十字靭帯損傷の予防も期待されています。



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