子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

頚髄損傷の症状と治療および予防法

頚椎は頭を支えるだけでなく、神経の束である脊髄を保護する役割を持っています。脊髄には腕、体幹、脚に向かう神経が集まっているので、頚椎こして頚髄(頚部の脊髄)が損傷を受けると、重大な手足のマヒを引き起こしたり、ときには死亡したりすることもあります。

【発生機転】頚部の過度な前屈や後屈で起こる

ラグビーやアメリカンフットボールのタックルで、頚部が過度に前屈あるいは後屈したときに起こります。また、頭頂部からの衝突でも起こることがあります。

その他、体操競技やトランポリンでの転落や着地の失敗、水泳での飛び込みも原因になります。

水泳の飛び込みによる頚髄損傷は、学校における体育の授業中に発生することがあります。飛び込み角度が深すぎることや、飛び込みに適さない浅い場所での飛び込みが原因となっています。

【症状】手足のマヒが起こる

頚髄のどの位置が損傷されたかによって、発生するマヒの範囲が異なります。多くの場合、両腕と両方の下肢がマヒしますっより頭に近い部位で損傷が起こると、延髄にも影響が及び、呼吸のマヒが起きたり、急死したりすることもあります。

【診断】レントゲン検査やMRIで調べる

発生機転に記したような状況で手足のマヒが起きた場合には、頚髄損f易が起きていることを考える必要があります。病院では、神経機能の検査とともに、レントゲン検査やMRIによって、頚椎の損傷の程度、頚髄の損傷している部位を調べます。

【治療】頭部を固定して搬送する

現場では、損傷を受けた選手を安全な場所に移動させ、救急車で病院に搬送します。頚部が不安定な場合、頭部を体幹とともに支えます。頭部を固定できる担架があると役立ちます。病院では画像検査を行い、頚椎がずれて頚髄を圧迫している場合には、手称iで圧迫を取り除き、頚椎の安定化をはかります。その後、マヒに応じたリハビリテーションが必要になります。

【予防】先天性の異常を見逃さない

タックルなどの基本動作の習得、頚部の筋力強化を心がけます。

また、頚髄損傷を起こしやすい頚椎の異常を発見することも大切です。頭部に近い部位の頚椎に異常がある場合には、頭部や頚部に負担がかかるスポーツは好ましくありません。ラグビーやアメリカンフットボールの選手は、1度検査を受けておくことがすすめられます。

<PR>

Return Top