子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

TFCC損傷の症状と治療および予防法

TFCCは三角線維軟骨複合体の略称です。手首の関節の小指側には、尺骨の先端と手の骨との間に、軟骨でできた三角形のクッション組織があります。これが三角繊維軟骨複合体です。名前が長いので、英語名の略称であるTFCCがよく使われています。

TFCCの熊易は、急性のケガとしても発生しますし、慢性的な経過によって起こることもあります。

TFCC損傷の原因:ラケットスポーツも原因に

急性のケガとして発生する場合、2つのパターンがあります。1つは、転倒して手を着いたときに、手の小指側に体重の大部分がかかってしまった場合。もう1つは、他の選手との衝突を手で受け止め、手の小指側に大きな力が加わった場合です。

前者はサッカーをはじめとする多くの球技で、後者はラグビーやアメリカンフットボールで見られます。このような場合には、撓骨と尺骨の問の関節も同時に損傷を受けていることが多いので、痛む部位を確認しておく必要があります。

慢性経過で発生する場合には、手首をやや小指側に反らせ、その状態でカを入れるような動作を反復することが原因になります。テニスなどのラケットスポーツ、チアリーディングなどで見られます。

TFCC損傷の症状:痛みと物が挟まった感覚

原因となるような勁作を行うと、患部が痛んだり、物が挟まっているように感じられたりします。

急性のケガで発生した場合には、痛みだけでなく、患部の腫れも伴います。

以上のような症状のため、日常生活において、コップを持つたり、ドアのノブを回したりする動作ができなくなることもあります。

TFCC損傷の診断:骨の状態も調べておく

TFCCは骨ではなく、あくまで軟骨なので、レントゲン撮影では写りませんいそのため、TFCC損傷を証明するためには、MRI検査が行われます。症状などから診断し、治療か進められることもあります。

レントゲン撮影が行われるのは、TFCC損傷に伴って、骨折などの骨の異常が起きていないかどうかを調べるためです。また、尺骨か撓骨より長いなど、TFCCが損傷を受けやすい形になっていないかどうかもチェックします。

TFCC損傷の治療:固定で治らなければ投薬や手術

痛みが発生したときには、まず患部のアイシングを行います。さらに、包帯などで手首を支えるようにすることで、TFCCに負担をかけないようにします。

包帯などによる支えで痛みが引かない場合には、ギプスで固定することにより、確実にTFCCへの負荷を減らします。

固定は3週間程度行い、その後、少しずつ動きを広げていきます、ただし、しばらくの間は、手首を使う動作でTFCCに負担がかからないように、テーピングや取り外し可能な固定具を用いるようにします。

以上のような治療でも痛みが再発する場合には、炎症止めの薬を注射する治療が行われます 注射を数回試みても痛みか取れ
ず、スポーツに必要な動作や日常動作かできない場合には、手術を考える必要かあります。

手術では損傷したTFCCを縫うのは難しいので、多くの場合、傷ついたTFCCを取り除く手術になります。

TFCC損傷の予防法;軽い症状が出たらテーピング

急性のケガとして発生するものは、予防することは困難です 慢性経過で発生する場合には、違和感など軽い症状が出た時点で、TFCCにかかる負担を減らすようにします 手首が小指側に反らされないように、テーピングなどをすることで、悪化するのを防げる可能性があります。

撓骨よりも尺骨が長いためにTFCC損偶を含めた手首の痛みを糾り返している場合には、尺骨を短くする手術が行われることがあります。

ただし、骨が癒合するまでに最低でも3ヵ月間はかかり、その後のリハビリを含めれば、スポーツ復帰までにかなりの長期間が必要となります安易に手術を選択すべきではないでしょう。

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