子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

椎間板ヘルニアの症状と治療および予防法

椎間板ヘルニアの症状と治療および予防法

椎間板は、椎骨と椎骨の間にある特殊な軟骨のクッション組織です。この椎間板が適度に変形することで、脊椎の勁き(屈曲、進展、側屈、回旋)が可能になります。しかし、椎間板に許容範囲を超える強いカが加わると、椎間板の損傷が発生します。椎間板が損|傷を受け、後方に飛び出してしまうのが椎間板ヘルニアです。

椎間板が後方に飛び出すと、脊髄が通っている脊柱管内にはみ出し、脊髄の神経を圧迫します。それによっで、下肢のしびれなどの神経症状が現れることがあります。ヘルニアとなった椎間板が、すべて症状を引き起こすとは限りませんが、椎間板の本来の機能が失われているか、低下していることは確かです。

椎間板ヘルニアの症状:物を持ち上げるときが危ない

椎間板の内圧は、前かがみの体勢で物を持ち上げるような姿勢を取ると高くなります。その他、後ろへの反りやひねる動作でも、勢いが強かったり、他の選手の体重が加わっていたりすれば、高い圧力になってしまいます。大きな圧力が瞬間的に加わることで発生することも考えられますが、繰り返し負荷がかかることで発生することもあります。繰り返しの負荷で発生した場合には、いつ発生したのか本人にもはっきりとはわかりません。

野球、サッカー、ウェイトリフティングをはじめ、多くのスポーツで起こります。多くの場合、急性に起きたものか、繰り返しの負荷によるものかは判然としません。

椎間板ヘルニアの症状:腰痛神経のマヒ症状が起こる

典型的な症状は2つあります。1つは腰痛。もう1つは、突出した椎間板に圧迫されて起こる神経のマヒ症状です。どこにマヒが起こるかは、ヘルニアの発生した部位によって異なります。

ヘルニアを起こす椎間板は、第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板が最も多く、その場合に影響を受けやすいのは第5腰唯神経根です。ここが圧迫されると、坐骨神経痛、下腿の外側や足の甲の知勁氏下、足首を反らせるカの低下などが起こります。

ほかには、第5腰椎と仙骨の間の椎間板も、ヘルニアが比較的起こりやすい部位です。この部位の椎間板ヘルニアでは、足の裏やふくらはぎの知拙氏下、足首を下に向ける力のイ氏下、アキレス腱反射が弱くなるなどの症状が現れます。

椎間板ヘルニアの症状:症状と画像検査から診断する

椎間板の状態を調べるのにMRIによる検査が行われます。 MRIでは、椎間板がどの程度飛び出しているか、それが神経をどの程度圧迫しているか、といっだことがわかります。その結果、神経の症状とヘルニアの発生箇所が一致するようであれば、椎間板ヘルニアと診断されます。

MRIで見られる椎間板の突出が、すべて症状を出しているとは限りません。神経を圧迫しない程度のものもよくあります。画像で見つかっだ椎間板の突出で、神経症状が説明できるかどうかが重要です。

椎間板ヘルニアの治療法:腰を安静にしてで症状を抑える

治療の目的は、椎間板の突出をなくすことではありません。それによって起きている症状をなくしたり、軽くしたりすることです。

そのための治療として患部の安静は重要で、一般に腰椎の動きを制限するコルセットが使われます。その他、炎症を抑えるための消炎鎮痛剤、筋肉の張りを緩める筋弛緩剤が、飲み薬として使われます。

このような方法でよくならない場合や症状が強い場合には、ブロック療法が行われることがあります。神経根近くに薬を注射し、神経に直1妾イ乍用させる治療です。

それでも改善しない場合には、椎間板の突出を取り除く手術が行われます。背筋を剥がして椎間板の突出を取り除く方法以外に、内視鏡で行う方法や、レーザーで焼いてしまう方法などがあります。



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