子供や大人のスポーツ障害の治療の基礎知識

神経系~情報を受取り、処理し、発信する

神経系と神経細胞

神経系は情報を受け取り、処理し、発信する働きをしています。情報を伝達する点で内分泌系と似ていますが、神経系は全身に張りめぐらされ、体の状態や外部環境の情幸則こ対して体内のすべての器官に指令を送り、その働きを調節しています。

構造や位置から神経系は「中枢神経」と「末梢神経」に分けられます。中枢神経には脳と脊髄が、末梢神経にはそれ以外の神経組織が含まれます。また、その機能から体の動きや感覚を支配する「体性神経」と、主に内臓の働きを支配する「自律神経」に分けられ、神経細胞は情報を受け取る樹状突起と情報を伝達する軸索突起からできています。樹状突起と軸索突起はシナプスという構造によって他の神経細胞と接触し、情報の受け渡しをします。軸索突起は脳では数ミリの長さしかありませんが、脊髄や末梢神経では長く、坐骨神経ではlm近くあります。長い距離の情報伝達を効率よくするため、絶縁体の役割をする髄鞘が軸索を取り巻いています。末梢神経は、髄鞘に包まれた軸索突起がり、膜に包まれた構造になっています。

神経系器官の働き

大脳

特に人類で大きく発達した中枢神経系です。運動の動作にかかわる「運動野」、ボ-ルや相手選手の動きなど目で見た情報を
処理する後頭葉の「視覚野」、相手選手の動きをもとにどんなプレーをすべきか高度な予測をする「前豆髄合野」など、大脳のさまざまな部位が運動に関係しています。

小脳

頭部の後方で、後頭葉の下に位置しています。大脳と連携して筋肉の緊張を調節し、スムーズに運動ができるようにしています。姿勢やバランスの調節にも関係しています。

延髄

脊髄の中枢側に続いていて、小脳の高さにあります。呼吸中枢、心臓血管中枢が存在するため、ボクシングなどの強い衝撃で
損傷を受けると即死することがあります。

脊髄

脊椎(背骨)で保護された神経の束で、白質と灰白質で構成されています。白質は脳から下行する神糸至線維と、脳へ上行する
神経線維が束ねられた部分、灰白質はこれらの神経の情報を中継する神経細胞や、反射を起こす神経細胞がある部分です。

脊髄から分かれ、脊椎の隙間から左右に出る神経根は、末梢神経となり、筋肉を動かしたり、末梢の知覚を中枢に伝えたりす
る働きをします。スポーツで脊椎の脱臼や骨折が起こると、脊髄が損傷を受け、神経が遮断されることがあります。

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